知っていることより
知らないことの方が多い
知らない花
知らない歌
知らない言葉
知らない顔
見渡せば
すべてを見せているようで
隠してばかりいるこの世界
だからといって
ひとつでも多くのことを
知ればいいというわけじゃなく
必要なのは
あなたの名前を
知っているということ
*
分かっていることより
分からないことの方が多い
私は分からないでいる
ありとあらゆることを
私は分からないままで死ぬ
ありとあらゆることを
だからといって
ひとつでも多くのことを
分かればいいというわけじゃなく
必要なのは
大切なものが何かと
もしそれが命を持つならば
もしそれが笑うならば
笑う理由
そのたったひとつが
分かればいいと思うんだ
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朝六時起きでバイトへ行った娘が、帰宅後、
仮眠を取らせて、と、私のベッドを占領してしまった。
寝床を失い、パソコンへ向かう。
来春には社会へ出る予定の娘。
一体、どのような道が待っているのか……。
*
夢ばかりを追って生きていたら、
いつの間にか娘も夢を追う年頃になり、
親子揃って「課題」に追われている。
まだまだ先は長いのだ。
娘には「感情と感性を揺さぶるもの」に、
多く出会って欲しいと願う。
少しだけ人生を長く生きている私は、
今、感情より感性を揺さぶるものが欲しい。
そのようなことをとりとめもなく思いながら、
コーヒーで一休み。
さて、占領されたベッドを取り返さねば。
目覚ましをかけない休日前夜
そんな夜にはよく夢を見る
抑圧されたものがどっと溢れ出るように
様々な夢をいくつも
目覚める直前まで見ていた夢は
大きな水槽の夢
まるで「水」の博物館のように
巨大な水槽が並び
底から生まれる泡の大きさで
時間を計るもの(泡時計?)や
「海」を見本にして魚を泳がせる「small sea」など
それらの前をゆっくりと観察しながら歩く夢
small seaの前を横切ろうとした時
小学生らしき子供の集団が
小さな酸素ボンベを装着して
水槽の中へ飛び込んできた
魚達と子供達は輪をつくり
ゆっくり旋回しながら
上方から降りてくる
その光景は一見して美しいのだけれど
観ている私は
違う世界の者同士が融合することに
一種の「無理」を感じてハラハラしている
そこで目が覚めるという
奇妙な夢
*
水槽の夢も子供の夢も吉夢ではない(らしい)
夢心地は
やはりあまり良くない
「水」からイメージされることに関しては
注意しなければいけないのかなと感じる
命の源泉である水
体内の70%をしめる生命の源
であると同時に
その中では決して生きていけない私達の
息の出来ない苦しみ
その両面に
注意を向けることの大切さ
その辺りだろうか
*
寝ぼけ眼のまま台所に立ち
たまった皿を洗い流す
蛇口から勢い良く出る水が
皿にあたるとその表面をなだらかに覆う
水に覆われた皿の表面は
とても柔らかい
陶器とは思えない指触りに
思わず目を見張る
この
何気ない驚きの中に
有り難さと厳しさの両方が
隠れているような気がした
100回に1回は飛び跳ねよう
いつもと違う景色を発見する瞳と
それを支える強い足と
喜びを分かち合えるあなたの為に
* * * * * * * * * * * * * *
上京して7年。これまで一度だって年賀状を書いた事がない。
なんという不義理だろう。
分かってはいるのだけれど、なかなか。
毎年欠かさず送ってくれる友人達に、
心の中で感謝と謝罪をしながら……
でも、来年もまた出さずじまいなんだろうなあ(^_^;)
今年は、特別に一枚だけ。大切な人に。
100回に1回は、と書いたけれど、
欲張って何回でも飛び跳ねるかも知れない。
良い一年になりますように。
白紙のノートに言葉を連ねるように
あなたの「心のノート」に言葉を連ねる
簡単な言葉でいい
伝わればいいんだ
諦めたら終わりだから
諦めずに何度でも連ねていこう
そこからしか生まれないものがある
そうでないと築けないものが
あなたとの間にあるから
* * * * * *
新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。