見上げる
頭を二つ並べて
同じ空を見上げる
同じ夜を見上げる
同じ光を見上げる
見上げる先の
その向こう側に
きっと誰もが
明日を望んでいるんだね

地震で曲がってしまったタワーのてっぺんを
人々は見上げる
一心に見上げる

音楽に包まれて
傷ひとつなかったように
その先に全てを映し出し
見上げる
見上げる
見上げ続ける

首も腰も痛くなって
バランスさえ危うくなった
隣に寄り添う腕に身を委ね
見上げる明日
感謝しかない
* * *
12月に入った矢先、
事務所から、採用の連絡が入った。
作詞のお仕事、記念すべき一曲目!
これでやっと、スタートに立つ事が出来る。
「ふう」と、とりあえず一息。
コンペに勝たなければ表現出来ない世界。
作詞家は腐るほどいる。
でも、勝負の相手はやっぱり「自分」なんだ。
いいものを創ろう。
いいものを書こう。
人との勝ち負けにとらわれないように。
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