黄色い花
黄色い花には毒がある
ほんとかな
黄色い絵の具を食べると死んじゃうよって
そう言いながら誰かが笑ってて
ドキドキしながら描いた
黄色い花の絵
鮮やかで惹き付けられるその花は
真っ赤に燃える赤い花より
よっぽど狂気を秘めている
笑いながら壊していくような
明るい残酷
そう
赤になれるならまだいいのだ
そこには痛みがあるから
痛みがあるなら優しさは近い
幼子の黄色から
少女の赤へ
そしていつしか
茜色が恋しくなればいい
狂気と痛みの後に訪れる
茜色の哀しみには
すべてを許しても
偽善にならない美意識があって
口笛を吹きながら
時折悪戯をするように
黄色い花を描くんだ
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