無題*5


被せてある
尾っぽを掴もうとして
全体を捉えてしまった
午前三時

残す一時間で
どこまで撫で回せるだろう


ねえちょっと
角度とか面倒くさい
こちらを向きなさいよ



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無題*4



がらくたの海に扉を探す
朱色の小鳥と橙の猫

秀でた者の哀れが
風に漂うのを
彼らは見逃さない

ひそひそ話の途中
ふんと鼻を鳴らし
そのうちに

待て
絵の具をこぼしたのは誰だと
追及を始めるのだ





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夏 瞳

Author:夏 瞳
シテキナルモノ を、
書こうとする人です。
音符にも言葉を、
のせたりします。

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