七色の海月


いつの間にか回遊魚になっていた


最初の10年は
吐いても吐いてもスッキリせず
ただ泡だけを生み出す貝だった

そして次の6年で
私は回遊魚になった
渦に呑まれて
泳ぎ続けることを覚えた

尾びれを振っていたのだ
懸命に

先日友人のとある言動に
私は少し傷付いた
友人に悪意はなく
むしろそれは友情の証なのだけど

私はいつの間にか回遊魚である事を
自他ともに認めてしまっていたんだ

一番大切な人が
君は特別な海月だと言ってくれたのに


光を感じる七色の海月

どんなに激しい潮流に流されようと
私は海月なんだ

泳ぎ続けることが目的じゃない



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幸せの頭部


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* * * * *



「風」と感じるのか、「波」と感じるのか。
どちらにせよ「光」だけはいつもそこにあるような。
光ある日々の創作を試みる。


朗らかさと真っすぐさだけで叶えられる幸福ならば、容易いのかもしれない。
直感が大切だと思いながら、実際には直感を体験せずに生きて来た私は、
未だ感情を漂う毎日だけれど。


風は追い越すもの、留まらないもの。
波は包むもの、運んでいくもの。

人はすぐに「水」を欲しがる。
優雅に髪を洗う記憶。
その時点ですでに自我に負けている事にも気付かずに。

源泉に頼らず風の匂いを嗅げ。
波に包まれ運ばれてみろ。

そう、ストイックとは違う水路を探している。
人は何処まで自然に近づけるか。
人が自然だった記憶をどこまで辿れるのか。

光。光だけは忘れずに。



PS
2/16は、絵を掲載させて頂いた美術家、如月愛さんの誕生日とのこと。
私にとっての詩的存在。心より、祝福を。

プロフィール

夏 瞳

Author:夏 瞳
シテキナルモノ を、
書こうとする人です。
音符にも言葉を、
のせたりします。

web site「優しい卵」

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