傘の中の。

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星の歌を歌ってよ
光に名前を付けないのなら

星の歌を歌ってよ
消え行く刹那を生きるなら

星の歌を歌ってよ
それが世界を見た証
それがあなたを見た証

それが心を見た証

* * * * * * * * * *

冷たい雨に降られてしまった帰り道。
傘を持つのが嫌いな私も、
強くなる一方の雨脚に観念して、
コンビニで傘を買ってしまった。

かじかむ指、重たい荷物、肩に鞄をかけ、右手には傘、左手には買い物袋。
いつも渡っている橋が、何倍もの長さに感じる。

えんらこらと歩くさなか、
ふと、目の端に、キラキラと光るものが映った。

見上げると、星空。
それは、傘の中の星空。

安物の薄い紺色の傘は、
乗っかった雨粒を、透かしてしまう。
その、透けた雨粒が、街頭の光に反射して、
まるで星空のように見えたのだ。

わあ、わあ。

心でもがき、むむむ、と唸りながら、
なんとか携帯を取り出し、パシャリ。が、この写真(笑)
ご覧頂けるだろうか、このささやかな星空を。

雨が降っても、星空。
やるじゃん、コンビニ傘。
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夏 瞳

Author:夏 瞳
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書こうとする人です。
音符にも言葉を、
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