さて、ブログ。
いざ公開してみたものの、
「ブログ」の使い勝手に少々戸惑っていたりする。
何をどう、落とすのか。
「言葉を書く」と一口に言っても、
書き留めておく言葉と、伝える言葉は違う。
私は「詩人」だから
私は「女」だから
私は「母親」だから
様々な顔が、様々な言葉を持って、首を傾げている。
「とりあえず、気負うなかれ」
「されど、侮るなかれ」
そんなところかな。
少しずつ、濃縮されていけばいい。
今夜は、始まりにふさわしい最近の詩を一編。
そして、ぼちぼち、おやすみなさい。
「0から始まる」
瞬きをして
開いた瞬間に
0から始まる
わたしの名を呼ぶあなたも
あなたの名を呼ぶわたしも
グラスの中の溶けた氷も
沸騰し続けているケトルのお湯も
開いた本の最終ページを
読み終えるその瞬間も
映画のエンドロールでさえ
すでに始まっているんだ
終電に
ブラックホール
果てない始まりの始まり
すべて0から始まり
終わる前に0から始まる
あなたがわたしの中で始まり続けている
昨日始まったのに
今日も始まって
明日の始まりを期待するわたしが
あなたの中でまた始まった
笑った顔が始まった
笑い終えないうちにまた笑い始める
すべては0から始まり
終わる前にまた0から始まるんだ
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